多摩地域の地下水のPFAS汚染対策と原因究明について

3月25日に国分寺市で開催された市民団体による集会。会場は満席となり関心の高さがうかがわれた

これまでの動き

2020年1月、多摩地区で水道水源井戸から有機フッ素化合物(PFOS、PFOA)が検出されたとの新聞報道がありました。これを受けて、都議会・生活者ネットワークでは速やかに東京都水道局と知事あてに要望書を提出。 7月には、小平市内の浄水施設でも有機フッ素化合物の暫定目標値を上回ったため、濃度が高い井戸の運用を停止するなどの対応をしています。しかしながら未だ数値はゼロではなく、原因も明らかになっていません。

小平・生活者ネットワークとしても2021年6月には市議会において生活者ネットワークが提出者代表となり、委員会での審査の後、「水道水源井戸に有機フッ素化合物が流入した原因究明と情報開示を求める意見書提出について」が全会派一致で採択され、東京都に意見書を提出しました。                                                    さらに、2023年1月末には多摩地域の市民有志の血液検査を受けての報道がありました。平均の3倍あまりの血中濃度のPFOS、PFOAの検出があったことなどから健康への影響を心配する不安は払拭できません。

原因究明について

東京都では都内260カ所をブロック分けし、毎年4分の1ずつ4年かけて地下水調査を行っています。そのうち小平市内は4ブロックを毎年1ブロックずつ1カ所の地下水調査を行っています。
私は、毎年1カ所の調査ではサンプルとして少なすぎると思っています。一般質問などで、さらなる調査対象の拡大と、市内109カ所にある防災対策用井戸の調査を要望しています。

また、健康被害等の調査について、国のエコチル調査(10万組の親子が対象)のように広い地域を対象とした追跡調査が必要と考えます。しかしながら、国のエコチル調査は東京都内は対象になっていないため、さらなる調査対象の拡大と東京都独自の追跡を含めた調査が必要です。

さらに、汚染源の特定のためには、小平市内や多摩地域の地下水脈がどのように流れているのかなどの調査も必要です。

対策について

対応策として市内の浄水場にあるPFOS PFOAが基準値を超える水源井戸を止めるなどの対策をとっていますが、(現在は老朽化のため工事中で、市内の上水は東村山市などから配水されています。)汚染された水を地下にためたままにするのでは、土壌汚染の拡大にもつながり、根本的な解決策とはなりません。地下水は汲み上げて汚染物質を除去し良好な状態を保つことができるよう対応すべきです。

これからにむけて

健康への影響が心配なPFASはフライパンへの加工や防水・撥水など様々な用途にも使われていますが、それらは「使わない」選択ができます。しかし水道水に混入すると、私たちは防ぎようがありません。徹底した安全管理とともに、地下水が安心して利用できる未来をつくっていくために、今後も原因究明と対応策、健康被害調査などについて早急に対応するよう求めていきます。