死に方のトリセツ

 

立川在宅クリニック理事長 井尾和雄さんの講演会に行ってきました。自宅で最期まで過ごすために在宅医療を支える医師や看護師、ケアマネがチームで終末期の本人と家族を支えています。お話は主にがんの終末期を迎えた方の緩和ケアのことでした。がんの場合、亡くなる1~2か月前まで比較的自立した生活が送れる人が多いことや、亡くなるまでの変化の予測が立てやすいなどの特徴があるとのことでした。また、「自宅でより良い死を迎えるためには本人の覚悟と家族への支えが何より必要なこと」「救急車を呼ぶことについて」「死に方を考えることは生き方を考えること」などに加え、看取りを終えたご家族の満ち足りた様子が印象的で、参考になるお話がいっぱいでした。

「死亡診断書は人生の卒業証書」という井尾先生の著書。

小平市でもケアタウンなど在宅診療を行っているところはありますが、まだまだ数が足りません。また、認知症や老衰でなくなることもたくさんあります。医療と介護の連携は各市町村と医師会に一任されているので、小平市は一層の努力が必要です。私は一人でも多くの方の声を聞き取り、実現に向けて力を入れていかなくちゃと改めて思います。

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