子どもにやさしいまちづくり

半田先生は特に体育の教員になる若者に子どもの人権の尊重を教えることが必要と、現在日本体育大学で教鞭をとっています。

子どもの権利保障、権利擁護の視点を中心に、日本体育大学准教授 半田勝久先生のお話を伺いました。日本では1994年に批准された子どもの権利条約、各基礎自治体でその条約を活かそうと様々な施策が展開されています。
小平市の場合、子どもの権利を保障することが明記されていた第2次小平市青少年育成プランの計画時期が終わりそれを引き継ぐ子ども・若者計画にはそのことが記されていません。理由として「国が子どもの権利条約を批准しているのだから当然守らなければならないことで、市の計画に記すことはない」としています。小平市の大人は皆、子どもの権利を保障することを知り、実行できているのでしょうか。
世田谷区では子ども条例を策定し、子どもオンブズパーソン制度である「せたがやホッと子どもサポート」を設立しました。公正中立で独立性と専門性をもった第三者からなる子どもの人権擁護機関です。相談だけでなく、実際に学校などに出向いて調査や調整活動をしており、さらに権利侵害を取り除くために関係機関に改善要請や意見を表明します。講師の半田先生も専門家として参加しているそうです。活動の際に気を付けることは「とにかく子どもの意見をよく聞くこと」「時間がかかるけどしっかり話し合うこと」とのことでした。最近では学級崩壊したクラスに入ったり、学校側からの要請も多いそうです。

生活者ネットワークでは子どもの権利を保障すること、子どもオンブズパーソン制度は必要だとずっと訴えています。まずは大人が子どもの意見をしっかり聞くことから始めなくてはならないと思います。
小平でも子どもの権利条例ができ、子どもオンブズパーソン制度が作られるよう力を尽くしたいと思います。

次の記事

新年のご挨拶