生活文教委員会の視察報告①~福岡県小郡市

優しいフォルムで本を出入れしやすく、指も本も傷つけにくいスグレモノの本棚

 10月21日に行った福岡県小郡市では「学校との連携を通した地域の教育力を支える取り組み」について小郡図書館で話を聞きました。
 小郡市は人口約6万人、面積は小平市の約2倍で、洋ランやイチゴなどの農業が盛んなまちです。市長マニフェストで「読書のまち日本一」を提案し、施策をすすめています。読書好きの子どもを育てるために、ブックスタートをフォローするために弁償規定を緩和した0歳児用の赤ちゃん絵本パックを1ヵ月間貸し出したり、幼稚園から小中高校、特別支援学校、専門学校と連携し、市立図書館と共通のカードで本が借りられます。また図書関連献立で学校給食が提供されたり、モデル校では本のポップコンクールやビブリオバトルも行われています。

抜群の座り心地。外を眺めながら本が読める居心地の良い空間

 読書好きの子どもを育てるということの効果はなかなか数値で表すことができませんが、小郡市では子どもたちを将来の自治体の目指す方向を決める人たちとし、「読書好きの子ども」=「未来の市民」の育成は、小郡市が目指す協働のまちづくりの基本としています。
 また移動図書館車が地域を回ったり、高齢者や入院患者、障がいのある方にも本が届く仕組みをもっている小郡市、60歳以上の生涯学習では読み聞かせの講座を開いています。おじいちゃんおばあちゃんの読み手は、子どもたちにとても人気なのだそうです。

高齢者だけでなく小さいお子さん連れの方もゆっくり本が選べるように・・

 小平市には分室を合わせて11の図書館があります。暮らしのすぐそばに図書館があるという特徴を活かし、今後ますます魅力あるまちづくりができるよう提案していきます。