新型コロナ感染症対策について思うこと

近頃ニュースで「火事場泥棒」という言葉を耳にします。コロナ禍の騒ぎの中で、検察庁法や種苗法の改正など、政府に都合の良い法案が、丁寧に審議されることもなく数の力で強行突破しようとしています。反対派の声に耳を貸さないとは、国は一体どこを向いているのか、個人的な利益のために政治を利用することに本当に腹が立ちます。

また、緊迫する医療現場でマスクが足りない、防護服が足りないとの悲鳴が上がり、どこかの自治体では高校生にマスクを作らせる、休校中の教員に防護服を作らせるということが行われています。ずっと昔の私が高校生だった時の災害復興を思い出すとマスクも防護服もボランティアなのだと思います。

不思議でならないのは、なぜ国内で生産する体制をとらなかったのかということです。一部の刑務所で作られているそうですが、経済を回すということではきちんと対価を払って製造する方法もとるべきだと思います。種苗法にも関係しますが、食料を筆頭に国内での自給率を上げることは国民の安全を保障するために必要なことだと思います。

 

コロナ対策においても国の姿勢は本当に腹立たしいですが、「#検察庁法改正法案に抗議します」とSNSを通して意思表示した有名人が数多く出てきたこと、コロナ禍を機会に政治について考えるようになったという市民の声に接し心強く思います。

小平市は備蓄品のマスクや防護服を福祉や医療の現場に届けました。しかし消毒液は十分でなく、市としての今後の備蓄の課題が見えました。また小平市政においても、コロナの騒ぎの中で市民への情報提供や意見の収集が縮小したまま取り組みが進む「火事場泥棒」的なことがないようチェックしていきたいと思います。

 

一日も早い終息を願うとともに、働き方や大量生産大量消費の生活を見直し、人間の本能にフィットした暮らしができるようになるのではと少し期待もしています。