「パパ、遺伝子組み換えってなあに」上映会
1月27日ルネこだいらで、パパ、遺伝子組み換えってなあにの上映会を開きました。3人の子どもをもち食の安全を考えるようになった父親が、タネをコレクションするのが好きな6歳の長男の影響もあって遺伝子組み換えの現状を探って家族とともに旅をするドキュメンタリー映画です。
映画の中では遺伝子組み換え種子と農薬が人体や地球環境に与える影響の大きさとともに、アメリカでは表示義務がないことなど、遺伝子組み換えについて知らされていないことが大きな問題として提起されています。地震の被害に遭いアメリカから寄付された遺伝子組み換えのタネを、「モンサントの贈り物は人を支配し文化を破壊するもの。種子は自然の恵みそのものだ。」として焼き払ってしまうハイチの農民の姿がとても印象的でした。
日本では今、消費者庁が遺伝子組み換え食品の表示見直しをすすめています。現行より厳しくする方向で動いていることは喜ばしいのですが、先にお伝えした主要農作物種子法廃止のことや、近頃トランプ大統領がTPPの見直しを言いだしたことを考えると安心できる状況ではありません。
映画の最後で6歳の長男が「(遺伝子組み換えは」誰も買わなければ、なくなるんじゃないの?」と言っていました。全くその通りだと思います。私たち消費者が何を選びどう動くかがとても重要です。今後も映画上映会などを通してみんなで情報を共有しながら、私たちが命をつなぐために必要なことを訴えていきたいと思います。
また生活者ネットワークでは「主要農作物種子法廃止に際し日本の種子保全の施策を求める意見書」を提出し、私たちの主食である米、大豆、麦の種子保全を国に求めました。12月6日の生活文教委員会で審議され、提出者代表として私が質疑を受けました。議会最終日に全会一致で可決しました。
今後も国の動向にしっかりと注目し、適切な対処をしていきたいと思っています。