アトピーと化学物質

 7月2日 生活クラブ生協主催の勉強会「アトピーは合成洗剤が原因だった」に参加しました。講師は安城市の磯辺善成先生(いそべクリニックの院長)。元は消化器官における局所免疫の研究をなさっていた先生は、腸壁の細胞とアレルギー物質の関係から、アトピーにも同じことが言えるとして、研究を重ね、動物と人間の一番の違いは「洗うことである」とし、特に洗うことに注目して研究をされてきました。
 今までに3万件以上の症例を診てこられて、特に合成洗剤の界面活性剤がアトピーの症状を重くすると判断。合成洗剤を使わない生活を提唱されています。講演の中で私が注目したのは、合成界面活性剤や化学物質が接触した部分だけでなく、体の他の部分にもアトピーの症状がでるということと、給食や外食産業で使われる合成洗剤の洗い残しのことでした。

 私も息子もアトピーで、我が家では息子が生まれる前から合成洗剤を使っていません。合成洗剤を使わないようになって私は手荒れがひどかったのが、きれいになりました。でもまだすっかり治ったというわけではない状態です。
 他にもアトピーを引き起こす要因はあると思っていますが、自分の体験からも磯辺先生が話されていた合成洗剤に含まれる化学物質のひとつ、界面活性剤がアトピーの症状を引き起こす要因のひとつと改めて確信したところです。

 私たちは普段の生活の中で、知らないうちに多くの化学物質にさらされています。化学物質によってわたしたちの暮らしが豊かになったことは否定できませんし、すべての化学物質が体に悪いとは思いません。が、しかしアトピーで苦しむ人や化学物質過敏症の方もいらっしゃることを考えれば、何らかの症状が出ていても出ていなくても、化学物質、合成洗剤の使用を少しでも減らしていく努力が必要だと思います。