映画「何を怖れる」
先日、小平市女性のつどいとNPO法人子育てサークルきららの共催で、映画「何を怖れる」が中央公民館で上映されました。1970年代初期、それまでの因習的な男女の役割分担から解放を求めて立ちあがった女性たち14人の証言をインタビュー形式でまとめた映画でした。
ウーマンリブって一体何なのか・・女性たちは何から解放されようとしていたのか・・私は昔ながらの考えの父親と専業主婦の母親の元、たいして厳格でもない家庭で育ち、高校までは共学で男子と同じように勉強していました。結婚を機に専業主婦になり、家事、育児、地域の活動をして普通に暮らしていました。いろいろあって突然市議会議員になり、「偶然が重なったからとか、きわめて個人的な珍しい運命、そういう星の元に生まれてきたのに違いない」などと思っていましたが、そうではなく、私が今この立場にあるのは、映画に出ていたような女性たちの活動の実りの一つなんだと思いました。
臨時議会で初めて議場に入り、20歳くらい年上の男性の議長を見たとき、私は今までこの年齢くらいの男性と同じ立場(ベテランの先輩で教わることがたくさんあることは当然承知しています。)に立ったことはなかったことに気付きました。ちょっとひるみましたが、いやいや「何を怖れる!」これからは怖れずひるまずしっかり進んでいきたいと思いました。
登場された方の一人が娘の大学の教授でした。大学の就職情報のキャッチフレーズが「自分のくいぶちは、自分で稼ぐ女性に」。なるほど!と思いました。娘に尋ねたところ、ウーマンリブのことは家族関係学の授業で教わったそうです。私を超えて娘にもしっかり繋がっていることを発見しました。