ゲノム操作技術によってどんな危険が降りかかるか

 ゲノム操作は医療や薬品だけでなく「食」にまで及んできています。この秋から表示することなく流通することになりました。表示しない理由はこれまでの交配を重ねた品種改良や突然変異と区別がつかず、特定することが困難だからとのことです。ゲノム操作とはどんなものなのか詳しく知るために7月14日(日)、日本消費者連盟主催「新たな遺伝子操作・ゲノム編集でどんな危険が降りかかるか」という講演会に行ってきました。
講師は遺伝子組み換え情報室代表の河田昌東さんです。

問題となっているゲノム操作は主にKRISPR/Cas9というDNAを切断する酵素と案内役ガイドをベクターによって目的のDNAに運ぶことで行われます。操作を行う酵素などの安全性には疑問が残ります。また、KRISPR/Cas9は濃度を上げて細胞内に注入されますが、同時に認識エラーが起こりやすくなります。そのことが人の体にどんな影響を及ぼすか、このエラーによる安全性も担保されていません。

ゲノム操作された食品は特定が難しいため表示しない方向で進んでいますが、操作に使う合成酵素は細胞内に残るため、特定することは可能です。このような食品が流通すること自体を阻止したいのは言うまでもありませんが、まずは表示を義務付けることを訴えていかなければと強く思っています。命をつなぐためにも食の安全は守っていかなくてはなりません。